著者が歴史的背景を緻密に調べてあり、ルノルマン縁のある地を実際に尋ねたことで
ルノルマンの生き方が浮き彫りされていたと思いました。

彼女の考え方を丁寧に洞察して書かれてありとても参考になりました。

フランス革命時代には、女性の権利や地位は低く、夫や愛人や息子などの傍にいて
女性独りで活躍する場は皆無だったと思います。

その時代に、ルノルマンは直観を使い、切り込んだアドバイスをして身分の高低問わず人々へ希望を与えたのだとわかりました。
ジョセフィーヌやナポレオンなどルノルマンを中心に関係する人物は、歴史的重要人物です。

皇妃、皇帝であっても1人の人間としてより幸せな人生を生きるための選択と可能性を把握したいものなのだと感じました。
時代や国は違っても、指導者たちの腐敗が横行するときこそ、自分らしい生き方を考える視点と具体的な行動を
示唆する智恵が必要だと思いました。

だからこそ、この本は多くのカードリーダーはじめ、女性男性問わず、自分の未来を創ると意識し行動している方達に
是非、お勧めしたいです。

満を持して、マドモアゼル・ルノルマンの生き方と信念を表へあらわし、
著者が考察した人生を創る考え方をかけあわせて書かれた貴重な本だと思います。

カードの説明が、シンボルにまつわる事柄や4段階に解説もされ、わかりやすく書かれていました。

ロココ調のカードは美しく芸術的ですので、手に取ると心が豊かになるのでまた引いてみます。