ルノルマンの書籍
アレキサンダー デュマの作品に書かれたルノルマン。友人であり弟子のマダム モローの証言によるもの。
マドモアゼル ルノルマンのサロンをはじめてジョセフィーヌが訪れた時には、テレーズ カバリュスと一緒だったことが書かれている。
この2人は、投獄されていた牢屋で知り合い、また、テレーズもナポレオンと関係をもっていたとされ、2人ともバラスの愛人だった時期があるなど共通点があります。テレーズの父親は、後にスペイン銀行の頭取となっているなど、ロスチャイルドとの関係があることがうかがわれます。
ジョセフィーヌ没後は、ルノルマンはそれまでの自分のリーディングの結果が、どんなに当たっていたかの物語を書き綴りました。
普通、予言の書は、ノストラダムスの預言のように、まだ起きていないことを書いて、それが当たるかどうかを読み手が検証するものですが、マドモアゼル ルノルマンは、すでに起きたことを書いたため、ルノルマン自身のリーディングがいかに当たるかを書き記した自己宣伝本のようなものだと言われてしまうことになりました。
しかし、実際にはどうなのでしょう?
病死したとされているルノルマンの一番のクライエントであったジョセフィーヌは、色が抜けるように白かったところから、ヒ素をもられていたのではないかいう見方をする人もいます。つまり、暗殺です。
占い師として、様々なことを知りすぎていたかもしれないルノルマンは、自分を守るために一介の恋占い師であったかのように見せることで、うまく立ち回れたのではないかとも考えるのは、彼女の味方になりすぎでしょうか?
ルノルマンの死後、同居していた女性が、暴露本を出したと言われていますが、彼女もまた、ルノルマンを揶揄する本を書くことで自分を守ることができたのではないかと・・・という物語をついつい考えてしまう私ですが、それほど、この時代は温さしならない時代だったということを忘れてしまってはルノルマンオラクルの真の力に触れることなどできないと思うのです。
ルノルマンのサインがを左ページにみることができます。
Le normanと書かれているので、日本語表記ではル ノルマンと書くのが正しいかもしれません。
『皇女ジョセフィーヌの想い出』
挿絵は、宮殿の丸机の上にトランプを並べてリーディングをするマドモアゼル ルノルマンとそれに耳を傾けるジョセフィーヌの姿。
歴史本として『皇女 ジョセフィーヌの秘密の想い出』
~ナポレオンの最初の妻~
著者 マドモゼル M.A.ルノルマン
フランス語翻訳
ジェイコブ M ホワード
上下組 VOL1
マドモアゼルの想記
ジョセフィーヌ VOL2.
フランスの守り手
ルイ 18世
マドモアゼル M.A.ルノルマン
『類稀な女性たち』
~異なる文明と時代における~