ルノルマンカードはまだ日本ではあまり知られていませんが、ここ数年、欧米のスピリチュアルな人が急激に関心を持ち始めているカード占いです。
こちらではルノルマン占いに興味がある、講座を受けてみたいという方向けにカード占いを始める前に知っておきたいポイントをご紹介します。
ルノルマンカードを使った占いは、カードリーディングといって選択されたカードに隠された暗号からヒントやインスピレーションを得て情報を読み取る占い方です。つまり、カードはスピリチュアルなメッセージを得る媒介となるツールです。
リーディングする人の集中力と直観を高め、イメージを司る右脳と言語化を促し論理性を持たせる左脳がバランスよく働けるようにするためには、カードや占う空間、占う方自身の波動をより良いレベルに調整しておくと高い効果が得られます。波動調整によって深い集中力を得るためには、塩やアロマオイル、アロマキャンドル、セージ、お香、などで清めるだけでなく、身を清める、クリスタルなどで、オーラをエキスパンドするなど、独自の儀式を行うことで心理的な準備を行うことも大切です。
ただし、これらを実行できない時には、この所作の順を脳内で追うようにイメージするだけでも整います。深呼吸や、まっすぐなリーディングをするための短い誓約「アファメーション」をする等、自分自身の手順を創っておくことは大変効果があります。そのためには、カードやクリスタル、キャンドル、ワンドなどの専用の場所を用意して、祭壇としておいてもよいでしょう。
ルノルマン占いはカードとシンクロすればとても素晴らしい占いとなりますが、占う方が最低限守らなければならない共通のルールがあります。
未来を創るのはその人個人の意志であるという基本に忠実に行う。
相手に感情移入することなく、ニュートラルでいるようにする。
質問は抽象度をあげて理解し、答えは具体的に伝えるようにする。
どんな質問であっても質問者―クライアントを尊重する。
ルノルマンに限らずタロットやオラクルにしても占いは、イメージを膨らませ未来をより良くするヒントを得るものです。そのイメージを正確に掴んで伝えるためには、多くの引き出しが必要となります。例えばマドモワゼル ルノルマンはフランス革命前後に活躍しましたが、カードが伝えるメッセージを得るためには、カバラ、占星術、手相、人相、脳内マップに至るまで、さまざまな占いを学んだり、学ぶだけでなく、自らの運命を実践という形で創造し、困難を乗り越えていくことで、フランス革命家たちへの助言、執筆を行いました。
勉学のためにはなけなしのお金を資金としてロンドンに行ったり、自らも有名な占い師のリーディングを受けたり、更には当時のフランスの言論統制の中、出版社を買い取ってまで出版を続ける等、自己投資を惜しまず、全身全霊でとりくみました。フランス革命中パリでのギロチン処刑数の総数は1793年の3月から1794年7月の期間で、2639(又は2625)首と記録されています。全国総数では16600人がギロチン処刑の犠牲になり、数万人の人が内乱により殺された時代に、敵も味方もなく主要人物を占い続けたマドモアゼル ルノルマンが無事に生き抜くことができたのは、彼女の知恵に負ったと言わずして何と言えるのでしょうか。
カードと高いレベルでシンクロするためには、インスピレーションや話術を磨き知識を得て、自分自身を高める努力も必要です。もちろん、ルノルマンカードの基となるマドモアゼル ルノルマンの生きたパリやロンドン、カードが印刷されたドイツに、彼女の足跡を求めて旅することも必要かもしれません。
占いというと神秘的なもの、特別な力が必要なものというイメージがありますが、ルノルマンカードはあくまでも自分自身や占う相手を成長させるためのツールです。まずは自分磨きの第1歩としてカードに触れてみませんか?